みどりのこかげ - 30代初マタ&フルタイム共働き-

30代で初めての妊娠、フルタイム共働き、両実家遠方…。幸せな家庭と自分らしい働き方を望む30代女性の日常。

妊娠とキャリア、転職の話

私は会社員をしてる。会社員歴、そこそこである。 ←微妙にぼかすヤ~ツ!

率直なところ、今の職場にはある程度満足していて、人間関係にも恵まれている。だから出来れば今の職場のまま働き続けたい。でも、もしもっと挑戦出来る場所があるならそこに行ってみたい。まだ挑戦したいことがあるから。それを今の会社で出来るなら理想的だし、もしも出来ないのであれば場所を変える事も選択肢の1つかなと思うのだ。というわけで、すぐ転職しようと思ってるわけではないけれど、いつかの為に小さなアンテナは張ったままにしている。

エージェントからのメール

この間、お腹が重くて いつもの如く... 身体を休めようと横になっていたら、とあるエージェントからピコンッ!とメールがきた。以前、同業界他企業のポジションを紹介してくれたところだ。多様な企業を扱うというよりは、業界特化で企業とのつながりが強い。信頼出来そうな空気感を持ったベテランのエージェントだった。前回は、結局興味の分野が違ったので見送ったのだが、その際、私がXXに興味があると伝えており、「今度XXの部署で某ポジションが募集になったので、興味ありませんか?」と連絡をくれたのだった。その某ポジションはまさに私の興味ドンピシャで、今より少し上の立場となり、年収もアップするなかなか良い求人だった。

そのジャブを打ったような案内文面を読みながら、私は「そこで働いてみる私」像を想像した。その会社の事業は、私が今いるところと同じ分野であるものの、アプローチが異なっており、そのアプローチに興味があった。一応…ということで直近でそこの別部署で働いたことのある友人がいたため、少し話も聞いてみた。すると、そこで求められる人物像や働き方は、私の思ってるものとは少し異なるようだった。やっぱりお見送りかなぁ…。というか…そもそも受ける状態にないけど。なんてったって、もうすぐ出産だしね…!←

ということで、ぶっちゃけ最初から受ける選択肢はなかったのだけど、もし妊娠してなかったら自分はどう考えるかの妄想はしつつ、見送りの結論に至った。

そもそもレジュメを送る選択肢すらない問題

…そう、受けるも受けないも何も、ただいま産休中。出産までカウントダウン!&育休取得予定。これから産休~育休で、1年以上休み、会社員として復帰したところで、子育て(ましてや乳児!)との両立しようとしている。今の会社ですら、これまでのように働くのは結構大変かもしれない。評価されるような働き方をしようと思えば、めちゃめちゃ努力と工夫が必要だろう。どんなに魅力的な企業でも、ポジションでも、そもそもレジュメを送る選択肢すらない。そう思うと、改めて、出産・子育てする働く女性って本当にキャリア形成って難しいな~と思う。地方出身や両親がまだ現役で実家にサポートを頼めないような共働き夫婦家庭の女性は、特にハードルが高いだろう つまり私.... 。出産~保育園預けて乳児育てながら復帰しある程度子どもが病気もしなくなるような落ち着く時期まで、その間、最低でも半年~1.5年程度。この期間は”ブランク”ないし”ほぼブランク”扱いになり、年齢も+1~1.5歳となるのにNO実績となるわけで、仕事面ではハンデ以外の何物でもない。同じ会社に勤め続けていてもチャンスを得るのは難しいだろうし、ましてや新しいチャレンジとしての転職はそれ以上に非現実的だろう。つまり一人子供を出産すれば、最低でも1~1.5年はキャリアアップを望むのって、難しいんじゃないだろうか…。

出産や育児の有無に左右されない働き方…

ただし、だからといって「仕事上で目標を持つ女性や、キャリアアップを望む女性は出産などすべきでない」というわけではもちろんない。私自身、出産など望まなければ良かったなどとは0.01ミクロンも思わない。地球が逆回転しても思わない。地面に穴を掘ってブラジルに届いたとしても、思わないものは思わない!←しつこい。愛する夫との子どもを授かるなんてこの上ない幸せなのだ。じゃぁ努力するしかない…のか?いや、もちろん努力は必要だろうけど、個人が努力して解決する問題なのだろうか?個人が頑張って当人の問題だけ解決すれば、問題は無かったことにして良いものなのだろうか…?ふと目を向けると、男性なら、妊娠期間は発生しない分ブランクも出来ないし、100%のパフォーマンス発揮できるし、それだけでもかなり有利だ。また、実際子を持つことになっても、転職しようとすればそのことを採用する会社側はほぼ気にしないだろう。男性親へはなぜか育児の負担がないかのようなジャッジをして、子供の有無に関係なくフェアに採用をしているような気がする。女性はそうはいかない(あくまで私の観測範囲の中の話だが)。個人の問題ではなくて、ましてや女がどうだとか男がどうだから悪いとかではなく、社会の在り方というか、システムの問題なんだと思う(女性は女性で、男性は男性で辛いことが互いに大変な事があると思うから)。子どもがいて長時間働けなくても、短時間でもキャリアを継続できる仕組みがあれば長時間労働の是正や働き方改革にもつながるし、仕事へのモチベーションもより持続しやすいし、社会全体の労働力活用&生産性向上につながるはず。そういう社会システムを作ってかなきゃいけないんだろうな。

我が子がいつか社会に出る頃には、世の中もきっともっと変わっているだろう、…いや、変わっていてほしいし、変わらなきゃいけないと思う。ただ、それまでの間、私はどうやって自分の仕事を積み重ねていこうか。まだまだ道は靄がかかっている。